ダイニチ FW-3620L 2021年製
エラー:E02 不着火 エラー:E03 途中消火 同一型式2台修理させていただきました。

本体内の灯油を確認すると異常はありませんでしたが、気化器のノズルにかなりの詰まりがあり、不良灯油ご使用の痕がみられました。片方は電源コードの硬化も見られたので交換です。

バーナー部はじゃっかんのシリコン付着とフレームロッドの変形がみられたので調整手直ししました。

シリコン除去にはプロクソンのペンサンダーがとても便利です。

内部清掃とファン回りも分解清掃しました。

再度組立試運転。
一台は修理完了。
が、もう一台が何度運転しようとしても点火せずにエラーE:02で停止。
点火ヒーターの作動確認後電磁ポンプが灯油を吸い上げる音がない為、電磁ポンプの抵抗値と作動時の電圧を測定。異常なし。
実際に部品を外してフィルターまわりのゴミかみを確認するもこちらも異常なし。
たまたま同一機種だったので試しに修理完了した方の電磁ポンプを組付け運転すると正常に作動。
テスターの測定値は正常な為、電磁ポンプの故障と判断していいものか悩みましたが、ダメ元でなにか物理的なものが原因なのかと試しにフィルターをはずしてノズル用の細い針で吸い込み口を押してみると内部のピストンが押し上げられ気化器との接続部から勢いよく液体(灯油?水分?)が出ることを確認。

再度組立試運転。
最小、最大火力で計20分運転異常なし。治ったw
では何が原因だったのか?電磁ポンプのフィルターは目が細かいのでまわりにゴミの付着がないところをみるとタンク内のわずかな結露水をポンプが吸い上げてしまい、作動しなかったか?針で押した時にその水分が抜けたのかと考えますが、、、
最初にお預かりの際に真っ先に本体タンク内の灯油を抜き取り不良灯油でないか、水の混入がないか確認をしますが、特に異常はありませんでした。
いずれにせよ修理完了で良しとしますが今後の参考になる修理でした。